ドリルねじとは?種類・規格・サイズ・強度・使い方
ドリルねじは、下穴を開けずに直接材料にねじ込むことができる便利なねじです。
主に金属やプラスチックなどの材料に使用され、作業効率を大幅に向上させます。
本記事では、ドリルねじの基本知識から種類、規格、サイズ、強度、使い方について詳しく解説します。
ドリルねじとは
ドリルねじは、先端にドリル形状が施されており、下穴を開けることなく直接材料にねじ込むことができるねじです。
この特性により、作業時間を短縮し、効率的な締結が可能です。
特に金属やプラスチックなどの硬い材料に適しています。
ドリルねじの種類
ドリルねじにはさまざまな種類があります。
以下に代表的な種類を紹介します。
(1)セルフドリリングねじ:先端にドリルビットが付いており、下穴を開けながらねじ込むことができます
(2)セルフタッピングねじ:先端が鋭く、ねじ山が深く刻まれており、下穴を開けずに直接ねじ込むことができます
(3)セルフピアスねじ:薄い金属板に使用され、先端が鋭く、ピアスのように貫通してねじ込むことができます
ドリルねじの規格
ドリルねじの規格は、使用する材料や用途に応じて選ぶことが重要です。
代表的な規格には、ISO規格やJIS規格があります。
これらの規格に基づいて製造されるため、品質や互換性が保証されています。
ドリルねじのサイズ
ドリルねじのサイズは、直径や長さ、ねじ山のピッチによって異なります。
一般的なサイズは以下の通りです。
(1)直径:M3、M4、M5、M6など
(2)長さ:10mm、20mm、30mm、40mmなど
(3)ピッチ:ねじ山の間隔で、細目ピッチや粗目ピッチがある
ドリルねじの強度
ドリルねじの強度は、使用する材料や用途に応じて選ぶことが重要です。
強度区分は、引張強度や降伏点に基づいて分類されます。
例えば、「8.8」や「10.9」といった表記があり、これらの数字は材料の強度特性を示します。
ドリルねじの使い方
ドリルねじの使い方は以下の通りです。
(1)適切なドリルねじの選定:使用する材料や用途に応じて、適切なドリルねじを選びます
(2)ドリルねじの取り付け:電動ドライバーやインパクトドライバーを使用して、ドリルねじを材料にねじ込みます
(3)締め付けの確認:ねじがしっかりと締まっていることを確認し、必要に応じて増し締めを行います
まとめ
ドリルねじは、下穴を開けずに直接材料にねじ込むことができる便利なねじです。
セルフドリリングねじ、セルフタッピングねじ、セルフピアスねじなど、さまざまな種類があり、用途に応じて選ばれます。
規格やサイズ、強度を確認し、適切なドリルねじを選ぶことが重要です。
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- 50余年に渡り培ってきた「ネジに関する知識や知恵」を提供していくことで、「安心・安全なものづくり環境」の実現に貢献してまいります。
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