ねじの表面処理(めっき)について解説します!
ねじの表面処理(めっき)は、ねじの耐久性や耐食性を向上させるために行われる重要な技術です。
本記事では、ねじの表面処理の基本知識から、その理由、耐食性、ボルトへの応用について詳しく解説します。
ねじの表面処理(めっき)とは?
ねじの表面処理(めっき)は、金属表面に薄い金属層を付着させる技術です。
これにより、ねじの耐食性や耐摩耗性が向上し、長期間にわたって使用することができます。
めっきには、電気めっきや無電解めっきなど、さまざまな方法があります。
ねじに表面処理(めっき)をする理由
ねじに表面処理を施す主な理由は以下の通りです。
・耐食性の向上:めっきにより、ねじが錆びにくくなり、長期間使用可能になります
・耐摩耗性の向上:めっきにより、ねじの表面が硬くなり、摩耗に強くなります
・装飾性の向上:めっきにより、ねじの見た目が美しくなり、装飾用途にも適します
・電気伝導性の向上:特定のめっきにより、ねじの電気伝導性が向上し、電子機器に適用できます
表面処理(めっき)の耐食性
表面処理(めっき)は、ねじの耐食性を大幅に向上させます。
以下に代表的なめっきの種類とその耐食性について説明します。
・亜鉛めっき:亜鉛の薄膜を形成することで、ねじが錆びにくくなります。特に屋外での使用に適しています
・ニッケルめっき:ニッケルの薄膜を形成することで、耐食性と耐摩耗性が向上します。電子機器や装飾品に広く利用されます
・クロムめっき:クロムの薄膜を形成することで、非常に高い耐食性と耐摩耗性を持ちます。自動車部品や工具に適しています
ボルトへの表面処理(めっき)
ボルトにも表面処理(めっき)が施されることが多く、その理由はねじと同様です。
以下に、ボルトへの表面処理の具体例を紹介します。
・亜鉛めっきボルト:建築現場や屋外で使用されるボルトに適用され、耐食性を向上させます
・ニッケルめっきボルト:電子機器や装飾品に使用されるボルトに適用され、美しい光沢と高い耐食性を持ちます
・クロムめっきボルト:自動車部品や工具に使用されるボルトに適用され、高い耐摩耗性と耐食性を持ちます
まとめ
ねじの表面処理(めっき)は、耐食性や耐摩耗性を向上させるために重要な技術です。
亜鉛めっき、ニッケルめっき、クロムめっきなど、さまざまな方法があり、それぞれに特性と利点があります。
用途に応じて適切なめっき方法を選び、ねじやボルトの性能を最大限に引き出しましょう。
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- 50余年に渡り培ってきた「ネジに関する知識や知恵」を提供していくことで、「安心・安全なものづくり環境」の実現に貢献してまいります。
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