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コラム
2024.07.29

ねじとボルトの強度区分|詳しく解説します!

ねじとボルトは、さまざまな用途で使用される重要な締結部品です。

その強度区分を理解することで、適切な部品を選び、安全かつ効率的に使用することができます。

本記事では、ねじとボルトの強度区分について詳しく解説します。

ねじ・ボルトの強度区分とは?

ねじやボルトの強度区分は、材料の強度特性を示す指標であり、主に引張強度と降伏点に基づいて分類されます。

これにより、使用する環境や負荷に応じた適切な部品を選定することができます。

強度区分の解説

強度区分は、一般的に数字で表されます。

例えば、「8.8」や「10.9」といった表記があり、これらの数字は以下のように解釈されます。

・8.8:引張強度が800 MPa、降伏点がその80%(640 MPa)であることを示します

・10.9:引張強度が1000 MPa、降伏点がその90%(900 MPa)であることを示します

このように、強度区分は材料の強度特性を明確に示し、適切な選定をサポートします。

降伏点の意味

降伏点とは、材料が塑性変形を開始する応力のことを指します。

つまり、降伏点を超えると材料は元の形状に戻らなくなります。

降伏点は、ねじやボルトの強度を評価する上で重要な指標となります。

ステンレス製ねじの強度区分について

ステンレス製ねじは、耐食性に優れているため、特に屋外や湿気の多い環境で使用されます。

ステンレス製ねじの強度区分も、一般的な鋼製ねじと同様に数字で表されます。

例えば、「A2-70」や「A4-80」といった表記があります。

・A2-70:オーステナイト系ステンレス鋼(A2)で、引張強度が700 MPaであることを示します

・A4-80:オーステナイト系ステンレス鋼(A4)で、引張強度が800 MPaであることを示します

適切な用途に合わせたねじの強度区分の選び方

ねじやボルトを選ぶ際には、使用する環境や負荷に応じて適切な強度区分を選ぶことが重要です。

以下のポイントを考慮して選定しましょう。

・使用環境:屋外や湿気の多い環境では、耐食性の高いステンレス製ねじを選びましょう

・負荷条件:高い荷重がかかる場合は、強度区分が高いねじやボルトを選びましょう

・安全性:安全性が求められる箇所では、強度区分が高く、信頼性のある部品を選びましょう

まとめ

ねじとボルトの強度区分を理解することで、適切な部品を選び、安全かつ効率的に使用することができます。

強度区分は、引張強度と降伏点に基づいて分類され、使用環境や負荷条件に応じて選定することが重要です。

ステンレス製ねじの強度区分も考慮し、適切な用途で活用しましょう。

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新井商店(neji-lab.com)
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