ステンレスネジの焼き付き
ステンレス鋼は熱伝導率が低く膨張係数が大きいために熱が発生します。
その熱によって軸が膨張して同じと密着して動かなくなること焼き付きと言います。
特に電動工具を使用する場合は焼き付き防止の対策が必要です。
焼き付きはコーティングや油脂等でねじ面の摩擦を小さくすることで解決できます。
オーステナイトステンレス鋼のネジはトルク係数が0.35を超えると焼き付きが発生しますので、0.15から0.25のトルク係数を推奨しています。
一般鋼材よりもステンレスの方が線膨張係数は良好です。
ステンレスが魔法瓶おなべお風呂などに使われるのは 逃がさないからです。
使用条件に見合った表面処理(湿式、乾式)を採用することで焼き付きを防止し、ボルトに適正な軸力を持たせることが重要です。
トルク係数は実際にご使用になるボルトナットで確認することをお勧めします。